正常に生えない親知らず(智歯)の場合
 智歯は、男性で40%、女性で30%程度の人にあります。智歯は、粘膜の下や、横向きに埋まっていることが多いのです。正常に生えていない智歯は、智歯周囲炎という炎症をおこし、抗菌薬(抗生物質)で一度はなおりますが、繰り返し感染症になりやすく、その度に抗菌薬の投与が必要となります。また、横向きの智歯は、矯正歯科によって正常に戻った歯ならびを、以前の不正歯列に後戻りさせる危険があります。




症例1
埋状している下顎の智歯で、レントゲン写真では小さく見えるが、実際には大きな歯でした。下顎神経管に付着していました。
抜歯を行った




症例2
下顎の智歯は、正常に生えてこないばかりか、1つ前の、大臼歯をダメにします。




症例3
矯正歯科治療で、せっかく歯列が整ったのに、横向きの智歯のために、リラプス(後戻り)しています。智歯、とくに下顎の智歯は、症状がなくても抜歯しなくてはならない場合があります




症例4
むし歯になったり、智歯のために(第二大臼歯:むし歯の)治療もできずに、第二大臼歯までも抜歯することもあります。



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