インレー(つめもの)合着後しみるのは?

C2程度の治療でインレー充填治療を行ったときに、合着後、歯がしみることがあります。歯髄までむし歯が進行していないのに、何故しみるのだろうと疑問をお持ちでしょうが、この原因は合着につかうセメントの中の酸と、硬化熱により歯髄が刺激されてしみるわけです。また、冷たいものやあたたかいものを食べたときにしみるのは、冷たさやあたたかさがインレーの熱伝導で、歯髄を刺激するためです。

なぜ治るのか?
齢をとって歯が摩耗するとエナメル質が薄く、時には無くなり、象牙質が露出してしまいます。しかし、しみる症状はあまり発生しません。これは、象牙質が生体反応を誘発し、第二象牙質を形成し、この第二象牙質が外部の刺激を遮断する役目を果すからです。
インレー合着後のしみる症状も、熱伝導による刺激によって、第二象牙質の形成をうながし、その結果、しみる症状を遮断します。従って人によって、多少の時間は違いますが、しみる症状は自然に治癒します。



閉じる